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楽学生様からいただいた情報

フランスに留学されている楽学生様から、フランスの献血関連サイトの内容から情報をいただきました。ありがとうございました。 Mirocsoft Word文書ファイルで情報をいただきましたが、HTMLにするために一部記述方法を変更させていただいている部分があります。 (2010年4月30日に楽学生様からいただきました情報に基づき更新をさせていただきました。)

  1. 献血者の条件
    • 満18歳〜70歳であること。ただし、成分献血は65歳まで。
    • 医師による血液検査で、献血に適格であると診断を受けていること。
    • 体重50kg以上であること(日本と違い男女は関係ない…訳注)
    • ヘモグロビン量が十分にあること。初めての場合は検査が行われる。

    特に、初めての場合は…

    • 身分証明書(フランスではIDカードが国民に発給される…訳者注)
    • 60歳を超える場合、EFSに所属の医師が許可を出していること(Etablissement francais du sang (EFS)とはフランス国内の血液事業を管理する公施設法人。フランスでは赤十字社は関係していない。)

    次の場合は一定期間待たなければならない。

    • 7日間
      • 抗生物質を服用(服用をやめた日から起算)
      • 歯科治療
    • 14日間
      • 感染症にかかったと思われる場合
    • 4ヶ月間
      • マラリア流行地域を旅行し、帰国した場合
      • 外科手術を受けた場合

  2. 献血の種類と次回までの間隔
    • 全血献血
      • 日本のものと同じだが、こちらが主流。血液は採取後、分離される。
    • 成分献血
      • 日本と同じ点→全血の経験者に対して勧められることが多い。
      • 日本と違う点→成分献血で採取される血液成分は1度に1種類とは限らない。すなわち、「赤血球」「血漿」「血小板」のいずれかから1ないし2種類の成分を献血することとなる。

    次回までの間隔

    • 「血漿」の後→2週間後から可能
    • 「血漿+血小板」「血小板」の後→「血漿」は2週間後、その他は4週間後から可能
    • 「全血」「赤血球+血漿」「赤血球+血小板」の後→「血漿」は2週間後、「血漿+血小板」は4週間後、その他は8週間後から可能
    • 「赤血球」の後→「血漿」は2週間後、「血漿+血小板」は4週間後、その他は16週間後から可能

  3. 献血における倫理
    • 匿名性
      ドナーとレシピエントに関する情報はEFSのみが把握しています。
    • 善意によること
      献血は無料で行われ、代価を支払われることはありません。また、他に血液事業を行う団体がないことが献血・輸血の安全性に寄与しています。
    • 自由意志によること
      献血は自由な意志に基づいて行われ、義務は一切存在しません。
    • 営利性のないこと
      血液および血液製剤は利潤を生み出すものであってはなりません。血液1パック分の価格は政府によって固定され、血液の採取および準備、選別および血液製剤の製造のために使われます。
    • 安全であること
      善意による(売血でない)こと、献血前の問診に加えてスクリーニングを行うことで患者に対する血液製剤の安全性を確保しています。
    • 衛生について
      採血の際は、ドナーの一人ひとりに対して滅菌された器材を1回限り使用します。
    • 品質について
      研究を積み重ね、器材と製品に対する数多くの統制を行うことで、血液製剤の品質を最上のものであると保証しています。

  4. FAQ (特異なものを中心に抜粋)
    • 時間はどの程度かかりますか?
      →採血自体は8〜10分しかかかりません。ただ、問診や休息など献血に必要な時間を加えると30〜45分ほどかかります。
    • 献血は安全でしょうか?
      →器材は全て滅菌され、1度しか使われません。リスクも皆無です。
    • 献血のために必要な書類は?
      →初回はIDカードをご持参ください。健康保険証でも結構です。次回以降は献血カードをお持ちください。献血の際かならず必要です。
    • 献血に理想的な時間はいつでしょうか?
      →健康状態が良く、軽食も摂った午前中が理想的です。また鉄の含有量が多いためです。
    • 体重は量らないといけませんか?
      →療法に必要な量は最低でも400mlです。体重1kgにつき8mlを超えて採取することは出来ないので、50kg以上の体重がなければなりません。ただし体重の上限はありません。ケースバイケースで、問診する医者が認めるかどうかです。 それでも、太っていて血管が表に現れない場合などは、肥満を理由に献血が認められない場合があります。
    • EFSは献血の際、証明書を発行できますか?
      →勤務時間中に献血を希望する方に対しては、雇用者に申し出てください。そうすれば欠勤証明が発行されます(つまり、EFSではなく雇用者側が出すということ)。
    • 日光を浴びた後でも献血できますか?
      →問題ありませんが、水分は多めにおとりください。
    • 直近6ヶ月以内にセックスのパートナーを変えましたが、献血できますか?
      →最後に「コンドームなしで」行った性交渉から4ヶ月待たなければいけません。また、パートナーが複数いた場合は、複数の状態を解消してから4ヶ月待つ必要があります。
    • 血液に異常があれば、知らせてもらえますか?
      →結果に異常が出た場合は、その異常の内訳を郵送によってお知らせします。ちなみに、異常がある場合のうち98%が腫瘍の反応です(良性・悪性を問わず)。<注意>機密保持のため、電話によるお問い合わせには一切応じられません。
    • エイズ検査は受けられますか?
      →HIV検査も確かに工程の中にありますが、それよりもエイズ検査を受けてください。検査は病院や保健所で、匿名かつ無料で受けられます。単にエイズ検査を受けるだけで献血を行うことは患者や輸血を受ける人にリスクを及ぼします。
    • 検査の内容はどのようなものがありますか?
      →問診が行われた後、血液検査を受けていただきます。内容としては「血液型(ABO式およびRh式)」「赤血球数に対して、白血球数が多すぎないか」「血液感染の起こる病気の検査(梅毒、B・C型肝炎、HIV、腫瘍ウイルス)」 感染から、病原体が特定できるまでにはタイムラグがあるため、どれほどスクリーニングを行ってもわずかながらリスクは残ります。ですから問診と、献血者の真摯さがEFSの行う検査には不可欠なのです。
    • 国内で血液が不足したら、国外に助けを求めることはありますか?
      →現在は不足の状態にありません。また、不足するようなことがあれば国内で献血を呼びかけます。そうなれば、フランス人は動きます。
    • 親族に血液(製剤)が渡るようにすることは出来ますか?
      →医療上の安全を確保するため、そして倫理上の問題のため、相手を指定しての献血はフランスでは禁止されています。ドナーも、献血を受ける人もお互いを知らないことが重要なのです。また、血液のトレーサビリティは全てに及びます。
    • 献血後はどうコンタクトをとればよろしいでしょうか?
      →初回に献血を終えるとEFSの名簿に掲載され、血液の不足時や集団で献血する際にお知らせが届きます。

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Last Update: 2013/03/30 / Copyright (C)2001-2013 献血.net ("Blood Donation dot net" in Japanese)

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